張形と江戸をんな
 |
人気ランキング : 54,939位位
定価 : ¥ 756
販売元 : 洋泉社
発売日 : 2004-03 |
 |
かなり正確な江戸の風俗研究 |
かつて(本書では江戸時代に絞って)、女性は張形を使って積極的に性欲の解消をしていたことを、浮世絵と当事出版された冊子を材料に解説した一冊。特に、張形が普及していた女性の階層と、浮世絵に書かれた内容のフィクション性に対する指摘は的を得ている。文字だけでなく図を豊富に掲載しているので、実際の張形の形や使い方も大げさな表現ではあるものの知ることができるのは理解の助けになっている。次には、さらに時代を遡り中世における張形について本を書いてもらいたいもの。
 |
性文化論としてほんとうに面白いおはなしですよ。 |
とっても面白い研究です
やはり江戸の研究家 田中優子さんの本ですが、なんと張形の研究です。西洋では女性には性欲がないという、なんともおかしな神話がつい最近までまことしやかにささやかれていたのですね。それとは真っ向からぶつかるような、江戸春画の中の女性達は、自らの性欲を張形で解消!面白おかしく笑いとして愉しむおおらかさ。女性の性欲もあたりまえとしていた文化が日本にはあるのです。
しかし、江戸時代も後半になってくると、女性が自ら愉しむものから、男性が女性を責めると道具と成り代わって行く、、。
性文化論としてほんとうに面白いおはなしですよ。
それにしても床の置物としての張形はほんとうにユーモラスです。
牛の角でつくった張り形をまだらがいいだの、大きさがどうだの、春画のなかの女たちは楽しそうに、あれやこれやと選んでいます。その姿は本当におおらかというのか、なんというのか、西洋のマスターベーションへの罪悪感とはかけ離れた日本の性の文化を、また垣間見るという、ありそうで他には無い本、田中さんならではの本でございますよ!
 |
奔放? |
五年前に出た「張形 江戸をんなの性」の新書版仕立て直しだそうである。その際書いたとおり、内容としては興味深いが、「江戸の性は解放されていた」の類の江戸幻想がよろしくない。今回はそれが増幅されていて、たかがオナニーをしていた程度のことで「奔放」などという語を使っている。よけいな小細工をするから「フェミニズム媚び仕立て」の江戸幻想派代表の本になってしまっている。
 |
very interesting and readable book |
張形を女性の視点から見た興味深い本である。
一部の人々が未だに懐いている「狭隘な思いこみや偏見」を除去してあるので、読んでいて爽快な印象を覚えさえ感じる。
ただしかし、著者は「張形の歴史」には通じていないらしく、日本では奈良時代には既にそれが使用されていたこととか、古代ギリシアのオリスボスが女性たちの自慰用に普通に使用されていた事実などには気付いていない様子である。
 |
徳川時代の女性たちの性生活が分かる本 |
『張形と江戸をんな』というタイトル通り、徳川期の女性たちが張形を、どのように用いたかというトピックに就いて書かれた新書です。
図版が多数掲載されている上に、読みやすい平易な文体で記されているので、年齢や性別に関係無く気軽に娯しめる作品です。