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浪漫的恋愛

浪漫的恋愛

人気ランキング : 144,501位位
定価 : ¥ 700
販売元 : 新潮社
発売日 : 2003-05

価格 商品名
¥ 700 浪漫的恋愛
大人の恋の代表作

暗い夜空を青白く照らす月をモチーフにした,お互いに家庭を持つ男と女が強く惹かれ合う恋の物語。
暗い夜空は,主人公千津の母親が,許されない恋の果てに精神を病み,やがては家族を捨て死を選んだこと。そのことがあって千津は決して身を焦がすような恋はしないと自分の心を閉ざしてしまった心の闇。
青白く光る月は,2人の許されない状況に自分の心を抑制しつつも,静かにそして強く,押さえても押さえきれないほど熱くお互いを求め合う心の炎。
千津は自分の母親の呪縛に怯え,自分もやがて同じ道を歩むのではないかとの想いの中で,それでもお互いの心と体を強く求める燃え上がった恋の炎を全て自分自身で受け止めようとする。そうすることで母親の呪縛から逃れようとするかのように。
ただやみくもに突き進む恋ではない。常に周囲に気を配り,お互いの家庭には踏み込まず,抑制と理性を守りながらの恋である。お互いを求め合う気持ちを抑えきれなくなった時に,2人が最後に選択した結末とそこに行くまでの深く切ない苦悩。
あえて言う「若くない2人」の恋であるが,これほど純粋に惹かれ合う2人を見ていると,恋に年齢や条件は関係のないことが分かる。
「恋するとは,惹かれ,好きになり,溺れる。ただそれだけのこと」というフレーズそのものが描かれている。
許されない恋とか不倫とか,そんな単純な言葉でこの2人を語るのは間違いである。
本当にすばらしい大人の恋がみごとに描かれている。

精神的に成熟した大人の恋愛

40代後半男女に突然降りかかった恋の喜び、苦しみ、哀しみを余すところなく豊かな感性と見事な描写で描き切った最高傑作。気が狂わんばかりの恋慕の情を、「理性」でギリギリのところまで「抑制」した大人の恋の物語。
主人公千津には、禁断の恋の果てに自殺した母の影が常に付きまとう。母のような生き方を否定しつつも、皮肉にも母と同じ類の恋に堕ちてしまう千津。そして、千津が選んだ道は・・・。小説を最後まで読んでも、二人の恋の行方はまだわからない。どちらかの「死」をもって結んでない限り、この物語は永遠に続くのであろう。二人はこの先どうやって老いていくのか。読んだ後も暫く呆然と想いを馳せてしまった。
タイトルは改題前の「月狂ひ」の方が響きはよかったと思うが、それだと作中小説のテーマである「死をもって成就する恋」が前面に出てしまう。この小説のテーマは死に向かう恋ではなく、死をも越えた浪漫であると言いたいがために改題したのではないだろうか。
終盤は涙が止まらなかった。小池真理子はきっとこういう恋の経験があるのだろう。想像だけでここまで細かい心理描写ができるとは思えない。本当にすばらしかった。

タイトルはともかく、中身はすばらしい!

「月狂ひ」という単行本のタイトルが変更されたのはなぜでしょう?新しいタイトルはいまいちですが、中身はすばらしいです。
彼女の作品の結末は必ず死がつきものですが、この作品は数少ない例外でしょう。
「おばさん」と呼ばれる年齢になっても、否、年齢を重ねたからこそできる恋愛がある、と思いました。
やぶれかぶれの行動によって話が急展開、ということなく、主人公はひたすら静かに冷静に行動する。しかし心の中は恋する人への思いではちきれんばかり、という心情が、ひしひしと伝わってくる小池真理子ならではのお話です。

濃密な恋愛小説です

悲しい恋の物語「月狂ひ」をなぞるかのように
主人公もまた、身も心もやき尽くすような
激しい恋に堕ちていきます。
そして、不倫という禁断の恋の果てに自殺した
主人公の母の記憶が主人公にだんだんと蘇ってきます。
複雑な人間の心理や行動、
様々な恋愛模様が描かれています。
恋愛について色々と考えさせられ、
とても奥の深い作品だと思いました。
恋愛で悩んでいる人達に是非読んで欲しい作品です。

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